2009年02月11日

趣意書

浜松ブラジル人緊急会議

趣意書

現在、日本に住むブラジル人の失業率は50%です。さらに、3月にはブラジル人の失業率は80%にも達すると言われています。急激な景気後退により、日系ブラジル人をはじめとする派遣労働者の雇用状況が悪化し悲惨な状態になってしまいました。

家族全員今日食べる物もなく、赤ちゃんにあげるミルクすらない。

せっかく購入したマイホームを転売せざるを得ず、かつ多額のローンが残る。

寮を追い出され、幼い子らを抱えながらも住む家がない。

学費が払えず、子供は学校を中退、将来に対する夢が描けない。

この20年間、ブラジル人たちは日本人の働きたがらない工場で派遣労働者として一生懸命働き、日本の経済を支えてきました。それが今、簡単に解雇され職を失っています。単なる労働力とみなされ、家族を持つ生活者としての権利が軽んじられています。

 日本人の失業者も非常に困難な状況にありますが、言葉も文化も異なる異国の地で社会的セーフティネットからも漏れた、ブラジル人をはじめとする外国人労働者たちの窮状は座視できるものではありません。

 また、多くのブラジル人は日本に生活の基盤ができ、日本を自分たちの国として大事に思っています。多くはブラジルに帰っても生活が成り立たず、子供たちも日本の教育を受けブラジルには帰れなくなってしまっています。


このような状況の中、私も多くの人たちと同じように、何かしなければならないと思いつつ、何もできずにいました。しかし、日本語教師として私の働いていたブラジル人学校が閉鎖されたまさにその日、まるで天の声のように、久しく会っていなかった知人から突然電話がありました。その電話でこの問題のために何かできないか、話し合いをしたいと誘われ、強い使命感を感じ、私が代表を務めることになりました。


問題のすべてを解決することは簡単ではありません。しかし、今生活に困っている人を救うことはできます。とりあえず、5万円があれば1世帯を約1か月間養うことができます。そこで、3月末までに20世帯分で合計100万円を目標に募金運動を行うこととしました。


まずは現状を多くの日本人に知っていただきたい、その上で集まった募金はブラジル人失業者を支援する「ブラジルふれあい会」と協力して有意義に使わせていただきたいと思っています。


<募金振込先> 
ゆうちょ銀行 
00880-3-158415 
浜松ブラジル人緊急会議


(他行からは 089-当座-0158415)


<ブログ>http://soshamamatsu.hamazo.tv/


平成21年2月吉日
浜松ブラジル人緊急会議  代表 松井一哲


松井一哲(まつい・かずのり) プロフィール

昭和44年浜松生まれの浜松育ち。早稲田大学第一文学部卒。
浜松市中区に在住の語学教師(日本語及びポルトガル語)。

趣味は、歴史、気功、アウトドア、語学など。

学生時代からまちづくりに興味を持ち、平成9年地域在住外国人との交流を通したまちづくりを目的に、「GGA:ご近所の外国人とアミーゴになろう!の会」を設立。以後約12年間、同会代表として花見、国際交流の合宿、語学講座、外国料理交流会等のイベントを行っている。
平成16年からブラジル人学校やブラジル系の企業・教会・個人宅、その他公共施設などで日本語を、また平成19年からは浜松市やNPO等主催の講座で日本人の初心者を対象にポルトガル語を教えてきた。

語学の学習法・教授法を研究し、日本語、ポルトガル語、スペイン語、英語、インドネシア語、ネパール語、中国語、ドイツ語を話す。これまでに「2時間で話せるポルトガル語」、「2時間で話せるインドネシア語」等の教材を開発、好評を得ている。

昨年4月より、FmHaroの番組「アミザージ ハママツ」内の「ハローポルトガル語アカデミア アイラちゃんと学ぶ浜松で使えるジャ・ポル語」コーナーの担当講師として毎週ラジオに出演。ブラジル人リスナーに日本語を、日本人リスナーにポルトガル語を毎週勉強してもらっている。


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